合唱でよく聞くミサ曲とは?

おすすめの合唱曲

グルメ声楽家・二期会会員のソプラノ歌手
佐藤 菜穂です!

本日は

①ミサ曲って何のこと?
②おすすめのミサ曲

について、簡単にお話したいと思います!

ミサ曲とは

ミサ曲(ミサきょく)は、カトリック教会ミサ(感謝の祭儀)に伴う声楽曲
(中略)

ミサの典礼文には固有文と通常文があり、固有文はミサの行われる日によって扱われる文が異なるが、ミサ曲は基本的に通常文をテキストとしているため、作曲された時代背景が異なっても、歌詞そのものは一定である。

引用:Wikipedia

なんのこっちゃ…?と思われた方、

簡単に言うと

ミサというのは、
ローマ‐カトリック教会で、
イエス=キリストの十字架上の犠牲を継承・再現する重要な祭儀。
ミサ曲は、ミサ典礼のための声楽曲。

つまり、ミサ曲は宗教曲の一種なんですね。
ちなみに宗教音楽というのは、

宗教音楽(しゅうきょうおんがく)とは、

  1. 宗教的な行事・儀式の一部あるいは背景として演奏される音楽のこと。つまり、礼拝典礼奉神礼)のための賛美歌聖歌祭礼などに用いられる音楽など、宗教的な実用音楽である。
  2. 宗教的なことを題材とし礼拝とは別に半ば独立して演奏される音楽。例えば、オラトリオ受難曲などのキリスト教的題材を元にした楽劇など。宗教的な芸術音楽である。

引用:Wikipedia

…ということです。
ありがとうWiki先生!(笑)

クラシック音楽、もとい中世西洋音楽の起源というのは、
キリスト教のグレゴリア聖歌などの聖歌であると言われています。

つまり、『』からクラシック音楽は始まったわけです。

ミサ曲の構成

ミサ曲には固有文(Proprium)通常文(Ordinarium)があります。

①通常文
1.キリエ(Kyrie=憐れみの賛歌)
2.グローリア(Gloria=栄光の賛歌)
3.クレド(Credo=信仰宣言)
4.サンクトゥス(Sanctus=感謝の賛歌)
5.アニュスディ(Agnus Dei=平和の賛歌)

の、5つの典礼文から成り立っています。
どのような場合にも必ず同じ典礼文を用います
これら5曲をすべて備えたものを通作ミサ曲と呼びます。

情報過多になりそうですが、念のため申し上げておきますと…(笑)

②固有文
グラドゥアーレ (Graduale)
アレルヤ (Alleluia)
トラクトゥス (Tractus)…

などがあります。
(あまり聴いたことないなぁ…という方が多いと思います)

 

また、ミサ曲の歌詞は全て『ラテン語』で構成されています。
現在では、基本的にミサなど宗教儀式の中でしか使用されない言語です。
イタリア語に少し似ていますが、発音など異なります。

ただ、先ほども記載した通り、
ミサ曲は作曲者により曲は異なっても歌詞は変わりません
…ので、一度覚えてしまえばどの楽曲も歌えてしまいます。

多くの合唱団ではミサ曲を演奏する機会が非常に多いため、
通常文の歌詞は全部暗記してるよ~という方も多いかと思います。

おすすめのミサ曲①

お待たせしました。
このおすすめ曲を紹介したくて記事を書き始めたようなものです(笑)

なんとなく「ミサ曲」がどういった声楽曲であるかは想像できたかと思いますので
これからは具体的にどのような曲があるのか紹介していきたいと思います!

 

まず、今までの説明を聞いて

「ミサ曲ってお堅い感じなのかな…」
「宗教曲っていうと、難しそう…」
「眠くなるような感じなのかな…笑」

と思ってしまった方もいらっしゃるかと思いますが…(笑)

いえいえいえ!

現代作曲家はじめ、近現代に作曲されたミサ曲は
めちゃくちゃ親しみやすいです!!

もちろん曲にもよりますが…。
なぜ日本中の合唱団で、こんなにもミサ曲が演奏されているのか
聴いてみれば納得だと思いますよ!
(ちなみに、日本人作曲家もミサ曲を数多く作曲しています)

定番のバッハやモーツァルトのミサ曲などもはじめに紹介しようかと思いましたが…
他のサイトでいくらでも検索して出てくると思うので、すっとばして
私が一番お気に入りの曲を紹介します!!(笑)

オルバーン作曲の
ミサ曲 第6番よりグローリア(Gloria)です!

踊りだしたくなるくらい軽快な曲やーーーーん!!

…と感じた方も多いかと思います。(笑)
ほんと、たまりません。
元気がないときに聴けば一発でテンション爆上がりです。

ただ、この曲実際に演奏すると
ハチャメチャに難しく
さらにピアノ伴奏もかなり鬼畜
私は大学一年生の時にこの曲を初見で歌わされ
みごと撃沈しました。
(聴いたこともなかった)

芸大生・音大生でも苦戦する楽曲ですね。
でもマジで好きです。好きすぎます。
この曲で女声合唱に目覚めたといっても過言ではないです。
(めっちゃ語るやん)(早口オタク)

まずこの曲の何が難しいかというと
(まだ続くの?)

変拍子(曲の中でコロコロ拍子が変わる)
転調しまくる(曲の中でコロコロ調が変わる)

という二大初見殺しが炸裂してるんです。

特に動画の
1分13秒あたりからの部分を聴いてみてください!

かーーーーーー!!!!
たまらん!!!!!!


…これ以上語ると
「グループさんえふってとこの佐藤って人こわい」
という噂が流れてしまうかもしれないのでやめておきます。

オルバーンのミサ曲第6番は全曲シビれますので、
是非全て聴いてみてくださいね!!

おすすめのミサ曲②

続きまして、おすすめのミサ曲その2です。

はい!またオルバーン!
しかもまたグロリア!(笑)

オルバーン作曲の
ミサ曲第9番 グローリア(Gloria)です。

この曲は合唱と一緒に
ソプラノのソロ・メゾソプラノのソロが入っています。

この動画の演奏、なんと日本の中学生の演奏なのですが
ハーモニーが綺麗すぎてかなり驚きました。
え!?これで銅賞!?

私は学生時代、意外にも合唱に全く興味がなく合唱部にも所属していなかったので
合唱が強い学校などは正直あまり詳しくないのですが、
本当に中学・高校の合唱レベルは凄まじく高いんだろうな…と思います。

おすすめのミサ曲③

最後に、少し変わり種の楽曲をご紹介します。

ボブ・チルコット作曲の
ジャズミサこと
ア・リトル・ジャス・ミサ(A Little Jazz Mass)です!

実はこれ、私が沖縄県立芸術大学の学生だったころ
助っ人として歌いにいっていた
アンサンブル半音会という合唱団の演奏です!

再生数伸びまくってるなぁ…。(笑)

ピアノ・コンバス(ウッドベース)・パーカス
演奏しているのは全て沖縄芸大の卒業生の先輩方です。
皆さんめちゃくちゃ上手でしょ?

大学ではクラシックが専門なのに、ジャズもお手の物!

沖芸は超優秀な大学なんですよー!(笑)

最後に

ミサ曲について、そしてミサ曲の魅力は伝わりましたでしょうか?
今回ご紹介した3曲、全て同じ歌詞ですが、曲調は全く異なりますよね。

このように素敵な曲がたくさんあるんです!

「合唱っていいな!」
「知らなかったけど、こんな素敵な曲があるんだな!」

そんな風に思って下さったら幸いです。


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それでは、また今度♪

グループさんえふ
佐藤 菜穂

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